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ドイツ環境事情

⇒ 環境先進国ドイツ 
この記録は、遊歩和尚が
1996年10月と1998年8月の二回に渡り
環境先進国ドイツを視察した記録である。

ヨーロッパにはその国を表すジョークがある
(参照:おおばともみつ著『世界ビジネスジョーク集』中公新書ラクレ 2003/02)

「ドイツでは、禁止されていることは、禁止される。
イタリアでは、禁止されていることも時に許される。
ロシアでは、許されていることも時に禁止される。
イギリスでは、禁止されていることも、許されていることも、明確に書かれていない。」
(上述書p.170)


特にドイツに関しては
「ヨーロッパで注意すべきはドイツ・ナンバーの車だ。
それは、規則をよく守るからである。
一時停止の標識があれば、必ず停止する。
交差点で自転車がモタモタしていても、
信号が青なら、スピードをゆるめない。」 (上述書p.169)

これらはもちろんジョークである。しかし、非常に核心に触れるジョークである。


では日本はどうか。
日本は法律の適用が非常に緩やかな国である。
名前と実体が伴わない国といっても良い。
その国でドイツのような事例を適用して良いかどうかは非常に疑問である。
環境先進国ということで、それに盲目的に追従する人たちも居るようだが、
ドイツは決して日本のお手本となる国ではない。
国体があまりにも違い、国民性もあまりにも違うからだ。
しかし、ドイツの環境政策には見習う点も少なくない。
見習うべきは見習い、それを日本流に咀嚼していくことはできるかもしれない。
それゆえに、ここでは環境先進国ドイツでの視察の内容を記すこととした。
この中にヒントがあれば幸いである。